2種類のコーヒークリームをサンドしたミルフィーユ。上のクリームは軽いカフェ・シャンティ、下のクリームは濃厚でほろ苦いカフェ・クリーム。一番上のパイはキャラメリゼされていて、香ばしさと味に奥行きをプラスしてくれています。トップにはコーヒー豆の形をしたミルクチョコレートを飾って。
パリッとしたパイとビターなクリームの組み合わせがまさに「大人のためのスイーツ」。クリームに使用されているコーヒーには、敢えて酸味の少ないものを選んでいるとのことで、コーヒーのクセが強く出すぎずグッドバランス。チョコレートも酸味や苦味のあるビターなものではなく、ミルクチョコレートを使用しているので、コーヒーの風味を存分に楽しめます！

ピスタチオのビスキュイとマカロンで、「回転木馬」をイメージ。周りをぐるっと囲んだピスタチオのビスキュイの中に、ピスタチオのクリームとグリオットチェリーのジュレとコンフィが入っています。濃厚でなめらかなクリームはカスタードとバタークリームを合わせたもので、ピスタチオの香ばしさにピッタリ。酸味のあるチェリーのジュレとの組み合わせに思わず拍手！ふわふわの優しいビスキュイと、さくっとしたマカロンの食感も楽しめます。

｢オレンジの優しさ｣という意味のタルト。タルトの中には軽いチーズのアパレイユを入れて焼き上げてあります。表面にはタルト生地をそぼろ状にしたものとキャラメル・オランジュがのせて。キャラメル・オランジュはシナモンが加わり、風味豊かな仕上がり。
チーズの濃厚さを前面に押し出すのではなく、アパレイユを使うことによって軽くて繊細な印象を与えてくれます。オレンジというと夏のイメージが強いですが、コンポートにしてキャラメルやシナモンと合わせることによって、深みのある「優しい」ソースになっています！真夏のフレッシュなフルーツ使いとは一味違ったオレンジの美味しさに出会える逸品。

サクッと軽い食感のサブレの上には、マロンクリームがたっぷり入ったシュー。トップはミルクチョコレートとシャンティ･ショコラをあしらい、さらにラム酒入りマロングラッセと野ばらのジャムが添えられています。
マロンとチョコレートのハーモニーは秋らしさ満点。このケーキのポイントは、なんと言っても野ばらのジャム！野ばらの実を使っているのですが、優しい酸味がマロンとチョコレートの甘みと合わせるととってもいいアクセントになります。酸っぱすぎず、うまくマロンとチョコの風味を引き立ててくれいるんです。
★今回のイチオシ！

アールグレイ入りのチョコレートムースの中には、チョコレートのマカロンとビスキュイが隠れています。ムースをアールグレーのガナッシュ、さらにミルクチョコレートのグラサージュでコーティング。表面に飾られたアールグレイ入りのマカロンとアーモンドのキャラメリゼがアクセントになっています。
ヴァローナ社チョコレートがふんだんに使われていて、「熱狂的なチョコレート愛好家」の名前のとおりチョコレート好きにはたまらないケーキ。使う場所によってカカオ含有量の違うチョコレートを使い分けているのはさすが！アールグレイを濃厚なチョコレートと合わせることによってくどくなりすぎず、最後まで心地よく食べさせてくれます。