中に隠されているフェーヴに当たるとその日の王様または女王様になれるという、なんともかわいらしい特典のあるフランス菓子「ガレットデロワ」。最近日本でも多くの洋菓子店で売られるようになりました。

この時期フランスでは、ガレットデロワについている紙製の王冠を頭にのせて街を歩く小さな子供や、お店オリジナルのフェーブを集めるなど、子供から大人まで楽しんでいる姿を目にします。このように昔から愛されている伝統菓子ですが、パリではその伝統菓子も、おしゃれさやオリジナリティーあふれるものが並んでいます。日本でも高級食材店として有名な『フォション』。ここでは、四角形のガレットデロワが飾られており、とてもスタイリッシュで高級感があり、「フォション」らしさが出ているガレットデロワでした。

セレブたちでにぎわう『ラデュレ』。ここでは従来のガレットデロワと共に、パイナップルとココナッツでデコレーションされたトロピカルなガレットデロワがありました。発酵バターの香りが広がるサックサクのパイの中には、ヘーゼルナッツ入りのアーモンドクリーム、パイナップルのコンポートとココナッツが入っており、ココナッツの食感と甘い香り、ところどころにパイナップルのほのかな甘酸っぱさがあり、普通のガレットデロワとはまた違った新鮮なおいしさがありました。ほとんどのお店では、丸い形に葉っぱなどの模様があるものですが、ファッションやお菓子の発信地パリならではのエスプリを感じます★

日本でいう『おみくじ』のようなみんなでわくわくしながら食べるガレットデロワ。日本ではまだ特別なお菓子ですが、フランスではガレットデロワの日に限らず、１月末までお店に並んでおり、この時期になると何度も食べる、とても身近なお菓子なのです・・・！